安全も、性能も、セキュリティも。
安全のために設備を止める――それは安全設計の出発点であって、ゴールではありません。いま求められているのは、設備を適切に制御することで、性能を犠牲にすることなく、安全に作業できる設備をつくることです。
さらに設備がネットワークにつながる時代になり、安全機能をはじめとする様々な機能やデータを、サイバー攻撃から保護する必要も出てきました。
この要求を実現するには、設備(現場)のニーズ、設備の設計、セキュリティの要求を、どれかに偏ることなくバランスよく盛り込むことが必要です。当社の強みは、そのすべて――製造現場での設備エンジニアリング、機械安全、OTセキュリティの導入・運営――の経験に基づいて、設計を支援できることです。

制御システム安全設計支援ISO 13849-1/2
制御システムの安全設計は、PLを計算して規格に適合させることだけではありません。安全機能をどう組み込めば、設備を止めずに――あるいは止める範囲と時間を最小にして――安全に運転・作業できるか。その制御コンセプトを設計することこそが本質です。当社は、評価や計算の支援にとどまらず、安全と性能を両立させる制御設計そのものを支援します。
こんな場面でご相談ください
- 安全対策を追加すると設備が止まりやすくなり、性能や使い勝手が犠牲になっている
- 段取り替えや保全など、設備に近づいて行う作業があり、「止める」だけでは作業が成り立たない
- 要求PL(PLr)の決め方や、カテゴリ・アーキテクチャの選定、PLの計算に不安がある
- 設計したシステムのバリデーション(ISO 13849-2)の進め方が分からない
- 客先からPLの提示を求められたが、社内に対応できる人がいない
支援内容
- 安全と性能を両立させる制御コンセプトの立案(運転モードの設計、速度・動作範囲を限定した運転、停止範囲の最小化 など)
- 安全関連部(SRP/CS)の設計支援・設計レビュー
- 要求PLの決定からPL計算・検証までの実務支援
- バリデーション計画の立案・実施支援
- 安全設計プロセスの構築と、社内エンジニアの育成(内製化支援)
お客様の設計に「ダメ出し」をするのではなく、お客様と一緒に手を動かしながら、社内で安全設計を回せる状態をゴールに支援します。
工場・設備のセキュリティ強化支援CRA・IEC 62443・prEN 50742
脆弱性を指摘して終わり、にはしません。当社のセキュリティ支援は、リスク分析から対策の設計、そして社内で継続的に運用できる体制づくりまでを伴走するスタイルです。
こんな場面でご相談ください
- 取引先・客先からCRAへの対応を求められた
- 欧州向けの設備で、機械規則への対応(prEN 50742)やサイバーレジリエンス法(CRA)への対応が必要になった
- 工場・設備のネットワーク化を進めたいが、セキュリティ面の判断ができない
- 設備・工場のセキュリティリスクアセスメントを実施したいが、進め方が分からない
- セキュリティ人材が社内におらず、何から育成すればよいか分からない
支援内容
- 設備・工場システムのセキュリティリスクアセスメント
- セキュリティレベル(SL)の目標設定と、対策の設計支援
- 欧州規制(機械規則/prEN 50742・CRA)を見据えたセキュリティ要求とプロセス要求への適合支援
- 客先からのセキュリティ要求仕様への対応支援
- 社内のセキュリティ運用体制・ルールの構築支援(内製化支援)
安全もセキュリティも、一人の設計者の視点で。
設備をネットワークにつなぎ、その価値を引き出すことは、これからの設備の前提です。そのために必要なのは、制御による安全と、それを守るセキュリティを切り離さずに設計することです。
セキュリティ専門の立場からの要求は、制御システムの制約――応答性能、可用性、採用できる機器――を踏まえていないことがあり、実装できない、あるいは設備の性能を損なう対策になりがちです。
当社は、ISO 13849とIEC 62443の両方を一人の設計者の視点で扱います。制御設計の経験があるからこそ、制御の実装面を考慮した「実現できるセキュリティ設計」を提案できます。安全も、性能も、セキュリティも――バランスさせることが、当社の役割です。
制御安全の土台 — リスクアセスメントと電気安全
要求PLは、機械のリスクアセスメント(ISO 12100)の結果から決まります。つまり、リスクアセスメントが正しくできていなければ、制御安全の設計も正しくなりません。当社は制御安全支援の前工程として、ここまで遡って支援できます。
- 機械のリスクアセスメント(ISO 12100)の実施支援・業務プロセス構築
- 保護方策の検討(本質的安全設計・安全防護・使用上の情報)
- 機械の電気装置の安全設計(IEC 60204-1)
支援のかたち
単発のご相談から長期の伴走まで、状況に合わせて3つのスタイルで支援します。いずれのスタイルでも、目指すのはお客様の社内で設計を回せる状態(内製化)です。
スポット相談
設計レビュー、規格解釈の確認、客先要求への対応方針の相談など、ピンポイントのご相談に対応します。
伴走型設計支援
お客様の設計プロジェクトに参加し、一緒に手を動かしながら成果物を作り上げます。作業を「丸投げ」いただくのではなく、プロセスを共有しながら進めるため、支援が終わった後も知見が社内に残ります。
内製化支援
安全設計・セキュリティ運用の業務プロセスそのものを、お客様の組織の中に構築します。手順書・様式の整備から、エンジニアの育成までを支援します。
ご依頼の流れ
- お問合せ
- ヒアリング(現状の課題・ゴールの確認)
- ご提案・お見積り
- 支援の実施
- 自走化(社内で回せる状態へ)