5.3.3 電源断路器の要件

shall:  5.3.2のa)~d)の電源断路器の場合は、以下の要件をすべて満たすこと。

  • 電気機器を電源から隔離し、1つのOFF(絶縁)と1つのONの 位置に「O」と「I」のマークを付ける 
     参照 IEC 60417-5008(2002-10)およびIEC 60417-5007(2002-10) 、 10.2.2
    • 補足: どっちが何を示すマークかよく忘れるが、開「O」と通「I」で覚えるようにしている。
  • 目に見える接触ギャップまたは位置インジケータを有すること。すべての接点が実際に開かれ、絶縁機能の要件が満たされるまで、OFF(絶縁)を示すことができないものであること。
    • 解釈: 表示と状態が一致していることがわかる(OFFしたつもりがそうなっていないケースはNG)ということ。接点溶着での感電リスクを無くす。
  • 操作手段を有すること(5.3.4参照)。
  • OFF(絶縁)位置でロックできる手段(例えば南京錠)を備えていること。このようにロックされた場合、遠隔操作および操作による閉路(ON)を防止しなければならない。
    • 解釈: 感電防止、予期せぬ起動の防止のためにロックできるようにしておく
  • 電源回路のすべての通電導体を断路する。
    • ただし、TN電源システムの場合、中性導体の切断(使用時)が義務付けられている国を除き、中性導体は断路される場合と断路されない場合がある。
  • 最大容量のモータが拘束され、かつ他のすべてのモータと他の負荷の通常運転電流の合計を遮断するのに十分な遮断容量があること。
    • 実績による低減率をかけても良い。
    • モータがコンバータまたは同様のデバイスによって電源供給される場合、必要な遮断容量に対する影響の可能性を考慮することが望ましい。